皆様、AIとの協同生活、いかがお過ごしでしょうか?
もう、すっかりChatGPTが生活に定着したという方もたくさんいらっしゃると思います。ChatGPTだけではなく、様々なAIシステムが一気に爆増・拡張しましたね。MidjourneyやStable Diffusion等の画像生成も進化し続けていますし。
AIシステムを挙げるとキリがないので、今回はテキストベースAIに絞ったお話にしたいと思います。

OpenAIのChatGPT、Microsoftのbing AI、GoogleのBardと、有名どころですと、とりわけこの3つでしょうか。
統計は調べていませんが、現状での利用頻度は圧倒的にChatGPTなのかなという印象です。私自身も、bing AIとBardはまださほど触っていません。
*2023/08/18現在、Bardは試験運転中です。
色々問題も取り沙汰されてはいますが、AIに対しては、協同していく以外の道はないんじゃないかな、と個人的には思います。人類はテクノロジーの進化を止めませんし、100年~200年前と現在を比べれば、それは明らかですよね。
なので、協同していく上で、どうやって上手くやっていくべきかを試行錯誤し続けることが大事なんだと思います。
そこかしこに「ChatGPTに上手く質問するコツ」とか「ChatGPTのプロンプトを極める」とか、そのようなハウツーが転がっていますので、段々人類はテキストベースAIの使い方が上手くなっていっているように思います。
しかし、AIが答えたことをなんでもかんでも鵜呑みにしていると、嘘八百さんが大量に生まれてしまいますし、どこかの識者が言っていた通り、基礎思考力が低下してしまう可能性もあると大いに感じます。

現状のChatGPT(3.5ベース)に的を絞ると、文章の校正、作成、要約はかなり得意分野ですよね。断片的な情報やキーワードを与えれば、なかなかのクオリティの文章を生成しますし、DeepL翻訳クオリティに追従するような翻訳も可能です。なので、元の文章の校正~断片的な情報やキーワードをベースにした文章生成は、GPTと協同することでかなり捗る分野だと思います。
ちなみに、単純な質問とかは、落合陽一さんが「なんでググればわかることをChatGPTに聞くの?」ってどこかで言っていた通り、ChatGPTを利用する優位性はあまりないと思います。「りんごの収穫量1位の県は?」と聞いたとして、ChatGPTの答えはある時点のとあるWeb情報郡を参考にしているので、必ずしも最新ではなく正しいとも限りません。そして、質問が曖昧であれば曖昧であるほど、答えも曖昧であり低クオリティです。なので、きちんと質問ルールを抑えてしっかり質問することが大事で、それが面倒な場合はググって目視で信頼性のある記事を探した方が結果的に早いし正確なことも多いです。
ちょっと脱線しそうですが、話を戻しまして、私の場合はプログラミングやコーディングの助手としてChatGPTに手伝ってもらうことがほとんどです。おそらくそのような人はかなり増加していると思います。なんせ、変換作業や繰り返し作業は一瞬ですから。
例えば、「◯◯言語で書かれた下記のコードを、△△言語に変換して」といった作業に関して、GPTは相当得意です。全ソースが揃っている情報を別の形に変換するという、頭から終わりまで1フローで完結するような作業においては、ミスはほぼありません(もちろん、たまに余計なことをすることもあります)。
しかし、1フローで完結しない作業は、まだまだ難しいという印象です。チャット形式なので、基本的に同一スレッド内の情報はGPTのメモリに入っているはずですが、直前の内容や数件前の内容を完全に無視したり、何往復かして一度NGを出した回答に戻ったりします。
要は、複雑なフローや前後左右と関連しているようなプログラムの一端に対して何らかの作業を行わせると、希望通りの結果にならない可能性が一気に増加します。
このため、ちょっと早とちりして「ChatGPTがあれば、プログラマーやコーダーは不要」という論調を吹聴しちゃう人がたまにいますが、それで不要になるような人材は、(その時点では)GPTがいなくてもこれから先やっていけない可能性が高いレベルの人材です。
「HTMLとCSSで、個人のポートフォリオページを作って」という依頼をGPTにすると、瞬時に雛形のコードを用意しますが、個人的には役には立ちません。一端のコーダーであれば、よりクオリティの高い、拡張性に飛んだフォーマットはいくらでも手元にあり、コピペするだけです。何より、フォーマットを改修し装飾していくスキルこそが重要で、その方法を知らない人が一つ一つGPTに作業してもらうとなると、相当効率が悪いです。

ということもあり、「スキル0の方がスキルを身につけるためにGPTで学ぶ」という使い方はかなり利便性が高いと思います。が、結局そこで最も重要なものは好奇心と探究心です。これがあるかないかで全てが決すると言っても過言ではないんじゃないかなと思います。
なので、ぜひとも、好奇心と探究心を持って、AIと協同していきましょう!